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版画の隅に記された文字や朱色の印は、作家を特定する最大の手がかりです。読み方の見当をつける手順をご紹介します。読めなくても査定はできますので、まずは写真を撮っていただければ十分です。
この記事の内容
落款(らっかん)は、作家が作品に記した署名です。筆で書かれたものが版木に彫り込まれ、絵の一部として摺られています。 印章(いんしょう)は、その脇に押される印影で、多くは朱色です。作家自身の印のほか、雅号を刻んだものがあります。
上の写真は当店が買い取った作品の実物です。縦書きの署名の下に、丸い朱印が押されています。 この2つが揃っていると、作家の特定はかなり確実になります。
落款は画面の四隅のいずれかにあることがほとんどです。特に右下と左下が多くなります。 絵柄に紛れて見つけにくい場合は、明るい場所で斜めから光を当てると読み取りやすくなります。
落款は崩し字で書かれているため、そのままでは読みにくいものです。次の順で見当をつけます。
多くの落款は2〜5文字です。「〇〇画」「〇〇筆」「〇〇作」のように、最後に制作を表す一字が付くことがよくあります。 この一字を除いた部分が雅号にあたります。
崩し字でも、画数の少ない字や特徴のある偏は判読しやすいものです。一字でも読めれば、 その字を含む作家名を候補として絞り込めます。
風景画なのか、美人画なのか、役者絵なのか。題材が分かれば候補は大きく絞られます。 当店の取扱作家一覧はジャンル別に並べてあるため、画風から当たりをつけられます。
版画には、作家以外の印も入ります。混同しやすいので区別しておきます。
作家の落款が絵柄の中にあるのに対し、これらは余白や隅に小さく置かれることが多くなります。 いずれも査定の材料になるため、写っていれば有用です。
落款の写真は、作家特定の決め手になります。次の点に気をつけてください。
落款が読めない、見つからない場合でも査定は可能です。作品全体の写真から、画風・技法・ 判型をもとに絞り込みます。分からないまま送っていただいて構いません。
当店では浮世絵・新版画・創作版画・銅版画・石版画まで、41名の作家について 買取価格帯と査定のポイントをまとめています。 ジャンル別に並べた取扱作家一覧から、心当たりのある作家をお探しください。
該当する作家が見つからない場合も、一覧にない作家を買い取らないわけではありません。 無料査定フォームまたは LINEからお気軽にご相談ください。