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実家の箪笥や額から出てきた北斎・広重の浮世絵が、江戸時代に摺られたものか、後年の復刻や印刷か。紙・摺り・印の順に見ると、おおよその見当がつきます。比較表と「ご自身で確かめられること/専門家に任せた方がよいこと」もあわせてまとめました。
結論
浮世絵は紙・摺り・印の3点で見分けます。江戸時代の浮世絵は木版画で、楮(こうぞ)の繊維が見える厚手の和紙に摺られ、絵の具が紙の裏まで染みているのが特徴です。ルーペで見て細かい点(網点)が並んでいれば印刷の複製です。木版であっても、明治以降の後摺や現代の復刻は、紙の新しさ、線の甘さ、版元印・改印の有無で見分けます。同じ図柄でも摺られた時期で評価は変わりますが、復刻版も買取の対象です。
お手元の浮世絵、本物か分からなければ写真で判定します
表・裏・印の写真を2〜3枚送っていただければ、江戸の摺りか、後摺・復刻・印刷かを査定担当が確認してお返事します。額に入ったままの写真でも構いません。
査定料・相談料は無料です。売るかどうかは査定額を見てからお決めください。お断りいただいても費用はかかりません。
この記事の内容
浮世絵は、絵師が描いた下絵をもとに彫師が版木を彫り、摺師が色ごとに版を重ねて和紙に摺った木版画です。 多色摺りのものを錦絵(にしきえ)と呼びます。同じ図柄でも、いつ・どの版木で摺られたかによって次のように呼び分けます。
このほか、狂歌仲間などが私的に配った非売品の摺物(すりもの)や、筆で直接描いた一点ものの肉筆浮世絵もあります。 この記事では、市場に最も多い錦絵を前提に解説します。
確認方法:紙の厚みと繊維を見て、裏返して色の抜け方を確かめます。額装されている場合は、外さずに見える範囲で構いません。
江戸の摺りの特徴
後の時代の特徴
ただし、数十年前の復刻版は黄変が進んでいることもあるため、紙の色だけでは決められません。 裏面の見方は木版画と印刷物の違いでも写真付きで解説しています。
確認方法:ルーペ(10倍程度)で色の面と輪郭線を見ます。次に、斜めから光を当てて紙の凹凸を確かめます。
江戸の摺りの特徴
後の時代の特徴
確認方法:画面の端や余白にある、絵師の落款(署名)、版元印、改印(あらためいん)を探します。
江戸の摺りの特徴
後の時代の特徴
改印は作品や時期によって有無が分かれるため、無いことが直ちに復刻を意味するわけではありません。改印の時期ごとの違いは浮世絵の改印で年代を読むで早見表にしています。 落款から作家を調べる方法は落款・印章から作家を調べる方法にまとめています。
江戸期の浮世絵には決まった判型があります。最も多い大判(おおばん)はおよそ39×26センチです。 三枚続きの作品は、この大判が横に3枚並んだ構成になります。復刻版も判型を踏襲することが多い一方、 額装用に余白を広く取ったものや縮小したものもあり、サイズが大きく外れる場合は復刻や印刷の可能性が高まります。 中判・細絵・柱絵など他の判型の寸法は浮世絵の判型とサイズ一覧にまとめています。
| 確認点 | 江戸の摺り(初摺・後摺) | 明治以降の後摺・復刻(木版) | 印刷の複製 |
|---|---|---|---|
| 紙 | 楮の繊維が見える厚手の和紙。経年で飴色 | 新しい和紙で白く張りがある | 洋紙・機械漉きの紙 |
| 裏面 | 絵の具が裏まで染みる | 裏まで染みる | 裏に色が抜けない |
| 線と色 | 線が鋭く、摺りむらがある | 線が甘い(後摺)/色が鮮やかで均一(復刻) | ルーペで網点が見える |
| 凹凸 | 空摺・きめ出しが斜光で見える | 見えることがある | 表面が平坦 |
| 印 | 絵師落款・版元印・改印(江戸後期) | 版元印が無い、別の版元・工房の印 | 印も網点で表される |
額から無理に外す、シミを洗う、破れをセロハンテープで留めるといった作業は、紙を傷めて評価を下げる原因になります。 見つけたままの状態で写真をお送りください。
当店では、復刻版も一点ずつ評価して買い取っています。復刻であっても、彫り・摺りの質や揃いの状態によって金額が付きます。
写真は買取実績ページでご覧いただけます。
お手元の浮世絵、本物か分からなければ写真で判定します
表・裏・印の写真を2〜3枚送っていただければ、江戸の摺りか、後摺・復刻・印刷かを査定担当が確認してお返事します。額に入ったままの写真でも構いません。
査定料・相談料は無料です。売るかどうかは査定額を見てからお決めください。お断りいただいても費用はかかりません。
北斎や広重の名前が入っていれば本物ですか?
名前だけでは決まりません。落款は図柄の一部として版木に彫られているため、復刻版や印刷物にも同じ名前が入ります。有名な作品ほど復刻・印刷が数多く出回っているので、紙・摺り・印をあわせて確認します。
額に入ったままでも査定してもらえますか?
はい。額に入ったまま撮影した写真で一次査定ができます。ご自身で額から外すと紙を傷めることがあるため、無理に外さないでください。
シミや虫食いがあると価値は無くなりますか?
状態は評価に影響しますが、江戸期の摺りで絵師や図柄が良ければ、シミや虫食いがあっても評価できる場合があります。洗ったり補修したりせず、そのままお見せください。
家にある浮世絵はいくらくらいになりますか?
当店の買取価格の目安は、浮世絵で¥2,000〜¥540,000、復刻木版画で¥5,000〜¥60,000です。印刷の複製は評価が付きにくくなります。絵師・図柄・摺りの時期・状態で大きく変わるため、まずは写真で無料査定をご利用ください(ジャンル別の価格目安)。
写真だけで本物かどうか分かりますか?
印刷か木版かといった大まかな判断は写真でも可能です。初摺・後摺の見極めなどは現物を拝見して確定します。表全体・落款や印の寄り・裏面の3枚があると判断が進みます。定規を一緒に写していただくと、サイズも確認できます。
復刻版は「偽物」ではなく、伝統的な技法で摺られた独立した価値を持つ木版画です。判別がついたからといって処分せず、 額から外さないまま、表・印・裏の写真で無料査定またはLINEからご相談ください。 査定額にご納得いただけない場合のキャンセルは無料です。復刻版の詳しい査定基準は復刻木版画の買取、 江戸期のオリジナルは浮世絵の買取をご覧ください。