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浮世絵の判型とサイズ一覧大錦(大判)・中判・細絵・柱絵をcmで確認

浮世絵(錦絵)は、奉書紙を何枚に切るかで大きさがほぼ決まっていて、その大きさを「判型」と呼びます。美術史家の藤懸静也が『浮世絵』(1946年)に載せた寸法表をcmに換算し、お手元の作品を測って判型を確かめられるようにしました。

公開:2026年10月30日 / 文:版画買取.com 査定担当

結論

錦絵で最も多いのは大錦(いわゆる大判)で約39×26cm、その半分の中判が約26×19cm、縦長の細絵が約30×15cm、柱に掛ける柱絵が約67×12cmです。いずれも奉書紙を2つ・3つ・4つに切った大きさから来ています。江戸の錦絵は余白が切り詰められていることが多いため、表より数cm小さくても本物の可能性は十分にあります。大きさは、紙・摺り・印とあわせて判断します。

大きさと写真があれば、判型と年代を確認します

縦・横のおおよその寸法と、表・裏・隅の印の写真を送っていただければ、判型・年代・買取の目安を査定担当が確認してお返事します。額に入ったままでも構いません。

査定料・相談料は無料です。売るかどうかは査定額を見てからお決めください。お断りいただいても費用はかかりません。

資料について

出典は、藤懸静也『浮世絵』(雄山閣、1946年)の「錦絵の寸法」の項です。藤懸静也(1881–1958)は東京帝国大学で日本美術史を講じた研究者で、同書は浮世絵の歴史を通観した概説書です。 原本は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できます(88コマ)。藤懸静也の著作は日本では著作権の保護期間が満了しています。 表の寸法は同書の尺・寸・分を、1寸=約3.03cmで換算したものです。

判型とサイズの一覧(cm換算)

判型縦×横(cm換算)原典の寸法(縦×横)紙の切り方特徴
大錦(おおにしき)約39.4×26.4cm1尺3寸×8寸7分奉書二ツ切いわゆる大判。最も多い判型
中判約26.4×19.1cm8寸7分×6寸3分奉書四ツ切大錦の半分
間錦(間判)約33.3×22.7cm1尺1寸×7寸5分小奉書二ツ切大錦と中判の間
細絵約30.3×15.2cm1尺0寸×5寸小奉書三ツ切細判とも。役者絵に多い
巾広細絵約37.9×17.6cm1尺2寸5分×5寸8分奉書三ツ切細絵より幅が広い
小判約21.2×15.2cm7寸×5寸小奉書四ツ切小型
短冊判約37.9×13.0cm1尺2寸5分×4寸3分記載なし細長い縦型
色紙判約21.2×18.2cm7寸×6寸記載なし正方形に近い
柱絵約66.7×12.1cm2尺2寸×4寸記載なし柱に掛ける細長い形
長絵約69.7×13.6cm2尺3寸×4寸5分丈長紙横目四ツ切柱絵よりやや大きい
大錦倍判約53.0×37.9cm1尺7寸5分×1尺2寸5分奉書全判大錦の倍

藤懸は「この他にも色々の形がある」とし、二枚続・三枚続から六、七枚続まで横につなげたものや、縦に二枚・三枚をつないだものもあると書いています。 横向きの作品(風景画の多く)は、縦と横を入れ替えて読んでください。

判型は紙の切り方で決まる

錦絵の用紙はたいてい奉書紙で、柾紙を使うこともありました。奉書紙1枚を半分に切ったのが大錦、4つに切ったのが中判、3つに切ったのが巾広細絵です。 藤懸は、紙質には良し悪しがあり、贅を尽くしたものでは絹地(絖)に摺った例が明和年間にあることにも触れています。 紙そのものの見方は木版画と印刷物の違いで解説しています。

測り方

査定での見方

江戸時代の錦絵は、掛軸や額に仕立てる際に余白を切り落とされていることが多く、表の寸法より小さいのは珍しくありません。 一方、明治以降の復刻や印刷の複製には、本来の判型と違う大きさで作られたものもあります。大きさは手がかりの一つで、決め手は紙・摺り・印です。 余白が残っている作品ほど状態がよいと評価されるため、余白の有無も査定で確認します。

大きさと写真があれば、判型と年代を確認します

縦・横のおおよその寸法と、表・裏・隅の印の写真を送っていただければ、判型・年代・買取の目安を査定担当が確認してお返事します。額に入ったままでも構いません。

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浮世絵の判型とサイズに関するよくある質問

Q

浮世絵の「大判」は何センチですか?

A

一般に大判と呼ばれる錦絵は、藤懸静也『浮世絵』(1946年)の寸法表で「大錦」にあたり、縦1尺3寸×横8寸7分、約39.4×26.4cmです。奉書紙を二つに切った大きさです。

Q

測ったら表より小さいのですが、復刻ですか?

A

そうとは限りません。江戸時代の錦絵は、額装や表装のために余白が切り詰められていることが多く、表の寸法より数cm小さいのは珍しくありません。逆に、印刷の複製では本来と違う大きさで作られたものもあります。大きさは紙・摺り・印とあわせて判断します。

Q

三枚続の作品はどう測ればよいですか?

A

1枚ずつ縦と横を測ってください。三枚続は大錦3枚を横に並べる形が多く、1枚ずつ分かれていても、揃っていれば評価が上がります。

Q

額から外して測ったほうがよいですか?

A

外さなくて構いません。無理に外すと作品を傷めるおそれがあります。ガラス越しに見える範囲を測り、額のまま写真をお送りください。

この記事について

版画買取.com(大阪府公安委員会許可 第62224R085831号)の査定担当が、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている藤懸静也の著作をもとに、実際の査定で確認している点を加えて執筆しました。当店は浮世絵・新版画を英国のオークションハウスに委託販売しており、海外市場の評価も踏まえて査定しています。浮世絵の買取については浮世絵の買取をご覧ください。

出典:藤懸静也『浮世絵』雄山閣、1946年、錦絵の寸法(国立国会図書館デジタルコレクション 88コマ)。cmは1寸=3.0303cmで換算し、小数第1位で四捨五入しています。実際の作品は表の寸法と前後します。

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