渡邊版・新版画の最初期を支えた作家
TAKAHASHI SHOTEI(1871–1945)
渡邊庄三郎の新版画事業に最初期から参加した版画家です。小品の風景・花鳥を数多く手がけ、海外向けの輸出でも人気を博しました。松亭・弘明という二つの号を使い分けています。
About
高橋松亭(たかはし しょうてい、1871–1945)は、渡邊庄三郎が新版画の事業を始めた最初期から作品を提供した版画家です。川瀬巴水や吉田博より前の世代にあたり、渡邊版の草創期を実作で支えました。
手のひらに収まるほどの小品を数多く手がけ、四季の風景や花鳥を題材としました。当時から海外への輸出を意識して制作されており、現在も欧米のコレクションに多く残っています。
1923年の関東大震災で版木と作品の大半を焼失しました。その後は「弘明(ひろあき)」の号で制作を再開しています。震災前の「松亭」期の作品は現存数が少なく、同じ作家でも号によって評価が変わる点が査定の要になります。
Works
高橋松亭「富士山」
高橋松亭「二本松の月夜」
Timeline
1871年
東京に生まれる。
1907年頃
渡邊庄三郎と組み、木版画の制作を始める。
1910年代
小品の風景・花鳥を数多く手がけ、海外への輸出でも人気を得る。
1923年
関東大震災により版木・作品の大半を焼失する。
1920年代後半〜
「弘明」の号で制作を再開する。
1945年
死去。
Point
高橋松亭の作品は、関東大震災の前後どちらの時期のものかで査定額が変わります。
松亭期か弘明期か
1923年の震災前に摺られた「松亭」落款の作品は現存数が少なく、評価が上がりやすい傾向があります。
版元印の確認
渡邊版の版元印は時期によって形が変わります。印の写真があると時期の特定が進みます。
Price lists
高橋松亭を含む新版画につきましては、当店で実際に買取させていただいた実績を買取実績ページでご紹介しています。
Faq
「弘明」という落款の作品も同じ作家ですか?
同じ作家です。関東大震災のあとに用いた号が「弘明」です。どちらの号でも査定いたします。
小さいサイズの作品でも買取対象ですか?
対象です。松亭は小品を多く手がけているため、サイズによって対象外になることはありません。